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2018年4月24日火曜日

【スパロボX】スーパーロボット大戦X 感想その2

別のゲームしてたり作品チェックしたりで記憶が曖昧になる前にババッと書き記しちゃいます。

・シナリオについて
◯言わずもがな「いかに"魔神英雄伝ワタル"を参戦させるか」を主においた世界設定。根幹となる作品から展開していくのは前作Vのヤマト2199と同じだけれど、「新規参戦作品は早めに合流させる」という点は前回の反省を上手く活かせてる。
◯発売前に心配されていた作品間の繋がりも、蓋を開けてみれば「元々そいつらのいた世界」とその世界同士そのものが繋がりあっている、と設定が出来上がっていたので、一つの読み物としては満足いく内容だった。
◯オリジナルキャラクターは男女問わずワタル(勇者)の補佐(僧侶とか魔法使い)といった印象が強い。魔従教団所属という立場は変わらないが、それぞれの主人公で単なるテキスト入れ替わりではなく、特定の場面で絡むキャラクターが違ったりと周回でも飽きなく楽しめる。(前作同様でシナリオチャートの一部は男女の違いだけだったりする)主役として感情移入(ゲーム寄りな楽しみ)するならイオリ、物語全体の傍観者(アニメ寄りの楽しみ)として楽しむならアマリがオススメ。
◯ゲーム開始以前の革命の世界での出来事(ドレイク軍&皇帝ルルーシュとの決戦)、UXのシン・アスカのような所謂「気になるスパロボ前日談」をボーナスシナリオで展開したのは個人的絶賛ポイント。戦争の世界は本編未登場のキャラクターが多そうなので致し方なしか。こういう部分はあえて想像の域に留まらせるというのも一つだろうけど今後も続けていくのなら惜しみなく貢ぎます。
△前作の「TV版の面影あるアキト」のようなパンチの効いたIF展開は薄め。(最初から最後までメットオフのルルーシュは珍しい)
△地上のスーパーロボットと宇宙のリアルロボットとで分岐ルートの組み合わせが殆ど固定されていた。追っかけたい作品があるか、より異なる作品間のクロスオーバーを堪能したいか等で評価も分かれるところ。(分岐だけに)
△パートナー枠もといファクトリー係のホープスは結構な捻くれ者、最後まで通せば印象は悪くないのだろうけど、行動にも一癖二癖ある上にこの先も知ってますよ~な素振りは前作からのギャップもあって少しモヤモヤするかも。

・ゲームとして
◯引き続き採用されたtacポイント制度は文句無しの出来。自由に戦わせ好きなユニットを育てられるシステムはスパロボというキャラゲーに非常にマッチしてる。
◯今作から明言されたアニメーションカットイン(実装自体は大分前から)は制作側の苦労もあって凄まじい出来。クオリティに関してはもはや限界に到達していると思う。
△ただ多くの人に指摘されているのがとにかく武装が少ない。戦闘アニメーションにそこまでブーブー言わない自分も流石に気にはなった。雑魚敵ならともかく自軍入りする敵エースとかにはもう少しリソース割いてくれても良かったんじゃないですかね?(感想その1で述べたビゾンがまさにそれ)
◯作品越えの特殊台詞も盛り沢山。クンとカレン、ビゾンとスザクのように兼役の人には徹底的に収録してもらう姿勢は抜かりない。援護台詞がやや少ないかな?
◯インターミッションや戦闘マップでの演出がさらにパワーアップ。合体シーンやバンクシーンを再現した原作アニメムービーに、場面専用立ち絵(なんとボーナスシナリオ専用のものも)等シチュエーションの盛り上げに一役買っている。
◯隠し要素の条件はネットの情報を頼りに2週目でコンプリート出来るくらいの難易度。UXBXのアンケートで隠し要素には四苦八苦しただろうし近年は良いバランスを保ててる。公式アカウントもユーザーに協力的だし。(△ネタバレ度合いは増したのでそこは課題。)
△レベルアップ音がデカい、と思う。気になって前作を引っ張り出して聴いてみたけどやはりデカい、と感じる。コンフィグで調整…というのは他のSEも犠牲になるのでまた別問題。

・総じて
「異なる世界へ転移しました~というライトなスパロボがあってもいいんじゃないか」というファミ通(電プレでしたっけ?)インタビューの不安もあってそこそこの期待(といってもやっぱりスパロボ自体メチャ楽しみ)でプレイしたけど、最終的には「こういうのもあり、でもたまーにやるくらいでね」くらいの評価に落ち着きました。ただ前作の使い回しや一部作品の消化不良といった「スパロボというコンテンツはどういう展開をしていくか」っていうある程度見通しが出来ていてこそ納得出来る部分は多くて、世間一般的には少し厳しい評価を受けると思います。エーアイ新作は勿論、第三次OGあたりが一つの山だろうし、そこまでは頑張ってバトンを繋いでいってもらいたいですね。

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