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2019年4月6日土曜日

【スパロボT】スーパーロボット大戦T クリア後の感想その①


海外での売上がスパロボVを越えトップになったそうです。凄いぜT。

二週目クリア、大きな分岐は網羅したので思うままに書き記します。
  • 各作品(主に視聴した六作品)について ×2回
  • ストーリー全体やオリジナルキャラについて
  • システム周りと総評
主にこの3、4つに分けて書いていきます。整理する情報の量が多いので全ては書ききれないかもしれませんがまあそこは追々、まずは作品について。





ガン×ソード
ヴァン役の星野貴紀さんはボイス付きの参戦を心待ちにしていたそうで、今回の収録台詞は
どれも超が付く熱演ばかり、「神は裁き」の大絶叫は鳥肌モンです。

ゲーム本編の最序盤から最終盤までの長い期間を使いながら、ヴァンと愉快な仲間達、カギ爪の男&オリジナル7の重要エピソードの殆どを再現。共通ルート進行も多いので今作での存在感は随一でした。前予想通りアキトやドモンとの共闘も多く、ナデシコやGガンダム周りのエピソードも用意されていることから中心核の印象が強いです。ヴァンの真っ直ぐな目的が周りも巻き込み大きなうねりへと変化してく様子はスパロボでも健在でした。
原作舞台であるエンドレスイリュージョンはアストラギウス銀河から見た地球圏の呼び名という設定で、アストラギウス出身であるカギ爪がDG細胞や太陽系先史文明の利用で「幸せの時」を実行しようというのがおおまかな流れで、ボトムズ周りはロッチナとガン×ソードのナレーションの声優が同じことを活かしたネタなのも上手いもんです。最終盤の選択肢で若干のストーリーの差異が生まれますが、どちらを先に選択したかで印象が少し変わりそうではありました。

「この黒衣は復讐の心そのもの」とユリカの前から姿を消そうとしたアキトに対するヴァンの一言、
何よりも一途で馬鹿な男、だからこそこういう台詞がグッと来ます。

登場するキャラクターが多く癖が強いのもこの作品の特徴ですが、ウェンディやカルメン、ジョシュアなどの脇のエピソードも組み込まれていたあたり本作への意気込みを感じました。レイが死してカギ爪の夢を殺し、ヴァンがカギ爪そのものを殺すクライマックスシーンはそれなりのアレンジが加えられ、結果レイは生存しED後はジョシュアと二人暮らしていくことに。こうした死がファクターになるエピソードは今作では抑えめな傾向にありますが、その件は後の投稿でまとめていきます。


カウボーイビバップ
スパイクvsビシャス、一見普通の原作再現…と思いきや間違い探し。

どうゲームに組み込まれるか話題に事欠かなかったビバップでしたが、やはりスパロボ流アレンジというか、「スパロボTという一つのエピソード」という感じ上手い具合に溶け込んでいました。ソードフィッシュ含むモノマシンが技術進化絶頂期の黄金の時代の産物でハイスペックマシンあったり、T3と行動を共にしていればデカい山に当たると踏んだり戦える理由は結構つけられるもんですね。位相差ゲートは異なる惑星間の移動手段としては使わず(今作では使えず、が正しいか)、治安悪化の影響で発令されたカウボーイ制度共々荒廃気味の世界観の後押しの役割になりました。自軍の面子とは持ちつ持たれつといった感じで、貰った恩は返すを信条にビバップ号のメンバーは戦っていきます。
ソードフィッシュⅡはその凄まじい戦闘アニメーションもさることながら、スパイクの軽口混じりの特殊台詞や特殊スキルでの資金稼ぎと自分の部隊で大活躍。二週した今でも約500機の敵を撃ち落としたトップエースです。

限定版収録の「THE REAL FOLK BLUES」が流れるのはDLCシナリオだけ。
今作での「過去」に対するスタンスも見え隠れするのでオススメです。

結末から言ってしまうとスパイクはビシャスとは対峙するものの決着は見送り、そしてエンディング後に初めて、レッド・ドラゴン内のクーデターとビシャスの差し向けでスパイクが単身乗り込みに行くことがメンバーによって言及されます。これでは原作消化不良だ!とも思われそうですが、スパイクの生死が「直接」描かれていない原作への配慮ともとれます。この辺りを大きく取り上げなかった理由としては、ゲーム内での戦闘に置き換えられるか(その気になれば戦闘マップにアレンジは出来ると自分は考えているので)ではなく、今作におけるビバップ号の三人は過去に強い拘りを抱いていないまま物語を終えたからです。
ここで再び二個上のスクショを見て頂きたいのが、この時にスパイクはレッド・ドラゴン絡みになると決まって着用していたレインコートを持ってきていません。さらにこの後に「どこかで決着をつけなきゃいけないと思った、そうして人は生きていくと俺も学んだ」と台詞が続きます。原作では最終話でスパイクは死にに行くも同然と考えていたジェットやフェイも、スパロボでは「アイツなら生きてひょっこり帰ってくるだろう」とどこか信頼しているような様子でした。復讐や使命、黄昏の時代を終わらせ次の時代へ進んでいくこと胸に戦うT3の姿勢に、スパイク達も少なからず感化されたことが見て解ります。
自分の過去とそれに対する違う考え方の三人がそれぞれに何を思うのかもカウボーイビバップの見どころの一つだと思いますが、今作では賞金稼ぎとしてのヒーロー的活躍と、どんなノリにも縛られない自由な生き様をフィーチャーしたのだと思いました。今後公開される実写映画版の前段階という側面もありそうなので、原作へ誘導しより深みに浸からせる為の戦略とも考えられるかもしれませんね。非ロボット作品の参戦ケースの一つとしても興味深い扱われ方でした。


楽園追放 -Expelled from Paradise-
スパロボ世界で未知の体験を味わうアンジェラ、食い意地、張ってます。

前予想を覆して電脳空間ディーヴァそのものがアストラギウス銀河に存在するという設定でした。電脳化を施したヒトという共通点を持つディーヴァとワイズマンの関係だけでなく、フロンティアセッターの過去が地球文明とも関わりがあった等キャラクター面でも充実。そして何よりも見所は、生きることの意味を探すアンジェラと、生か死かの戦いの中で己の道を探すキリコとの共演でしょう。どうにもキリコはスパロボ世界だと戦友としての女性関係が映えるようです。やはりというかアンジェラは自軍メンバーとの衝突もありながら他者の生き方に感銘を受け成長していく王道クロスオーバーが見られ非常にスパロボ向けなキャラクターだったと言えます。

アストラギウス銀河の神、ワイズマンに立ち向かうキリコとアンジェラ、
楽園を追放された「60億年目のアダムとイヴ」とはよく言ったものです。

ナノハザードの影響で文明が崩壊したリアルワールドとは異なる地球圏に降り立つので、原作以上に多くの未知の体験をすることになったり、容姿と精神年齢のギャップを指摘されたりとアンジェラのリアクションが逐一可愛らしく面白い。原作で麺をすすって驚いていたシーンを掘り下げた結果意外な交流も生まれ、果てには美味しいものを食べる為に奮闘するDLCシナリオなんかも。インターミッション等の立ち絵は原作のフル3DCGを上手いこと2Dグラフィックに落とし込まれており、表情だけでなく姿勢の差分も他のキャラより多く見られたりと気合が入っていました。



次回の更新日は未定(なのはいつものこと)ですが、レイアース、アルカディア、マジンガーについて書いていきます。

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