いよいよ発売まであと約三週間となったスーパーロボット大戦T、自分の中での知識整理も兼ねて、今作に合わせて視聴した作品のおさらいをしてみます。
「すみません…何か食い物を…」 |
○ガン×ソード
- 言わずもがな黒衣の復讐者であるアキトとの絡み。ドモンは原作終了後ということで先輩な役割。
- エルドラチームと勇者ロボの共闘。若かりし頃の戦いをどう活かしてくるか。
- 剣のヴァン、銃のレイ、主人公ライバルがスパイクとビシャスとは逆の構図やね。
- 度々出る「夢」という言葉は「願い」とも受け取れる。レイアースの登場人物達とは近しいものを感じるかもしれない。
ヴァンやレイは愛する人との細やかな幸せという夢を奪われた者、カギ爪の男の異質な価値観の先にある自分の夢へ抱く強大なエゴ、その他主要人物の大半が自身や他者への夢を背負って生きていると言っていい。最終的には意思の統合に対して人間の自由を掲げる大決戦となった。
「過去はどうあれ、未来はあるだろ」 |
○カウボーイビバップ
- 銀河中テラフォーミングのおかげで惑星間移動の問題は一気に解決。スパロボとは無縁そうに見えて実はかなり便利な世界観なんです。
- 単発エピソードは哲学からギャグまでよりどりみどり。ガン×ソードのヘンテコ人物達なんかと相性が良いでしょう。
- エドとんぴゅーはフロンティアセッターとは良い友達になれそう。
- フェイのコールドスリープ前の記憶が他作品の前史と少し絡めるんじゃないかな、初見でトップをねらえ!を思い出したのもあり。
- マシンすら出てこないラストバトル、果たしてスパロボではどうアレンジする?
ビバップ号のメインクルーであるスパイク、ジェット、フェイはそれぞれ自由を愛しカウボーイ稼業に勤しむが、過去に囚われる、過去を受け入れる、過去を探す、という風に自分のルーツに拘りを持ち生きている。特にスパイクは所属していた組織での恋人との別れに近い出来事が大きな心残りがあり、終盤で全てを投げ出して自身の決着を付けようとする。
「It's so far away…」 |
○楽園追放 -Expelled from Paradise-
- ディーヴァは脅威対象に際限なく戦力を送り込む過激派組織になりそう。元々過激派か。
- 出自や垣根を越えた友情といい、アンジェラの変わり様はスパロボと相性良くないわけもなく。
- 浜辺の男とかアーハン乗りのモブ女とかついで録りの一言も期待。
- ボトムズ、ビバップ、SSXと「電脳空間による意識統合」の要素も多い今作で舞台設定はどう活かされるか。
生まれも育ちもVR空間のディーヴァであるアンジェラは、未知の世界であるリアルワールドに降り立ちディンゴやフロンティアセッターとの出会い、自身に下された処遇等も経て管理体制にも近いディーヴァのスタンスに疑問を持ち始める。どんなに優れた未来技術を持とうとも、その先に人の本当の自由はあるのかというのが大きなテーマである。最終的には向こう側から追放という形で離反、まだ慣れないリアルの身体でディンゴと共に旅に出ることに。
「自分の心に嘘がつけないからだ!!」 |
○魔法騎士レイアース
- その第一印象とは裏腹に正義などない異世界大戦。ダンバインと絡まずして何のスパロボか。
- 第一部は他作品のキャラも絡めたほうが美味しい要素が多いので、PVでザガートの姿が見えているのは安心。
- 先の記事でも語ったセフィーロの可能性。驚きの仕掛けは?
- 新規作品群の中では唯一戦いとは無縁の一般人スタートのマジックナイト達。
- 急に等身が低くなるのってCLAMPの作品とかじゃお決まりらしいですね。
世を救う戦士として呼ばれた光、海、風の三人は、エメロード姫が運命に囚われた自身を殺させる為にセフィーロに召喚されたことを知る。一人の人間の自由を奪い大きな悲しみを背負わせるセフィーロのシステムに疑問を持った光は全ての人が自由に幸せに暮らしていける世界を願い戦い続けた。神官ザガート討伐の旅にもセフィーロの柱を巡る異世界大戦にも、ゲームやおとぎ話のような正義はなかった。ある者は自分の愛する者の為、またある者は祖国を蘇らせる為とそれぞれの「願い」の為に戦っていた。想いが魔法の力となって具象化するセフィーロの舞台設定や、登場人物の多くが誰かに恋をするといった描写、そして何よりオープニングテーマの歌詞がそれを物語っている。
「お前にとってこの地球こそが、探し求めていた"理想郷"なんだ」 |
○わが青春のアルカディア 無限軌道SSX
- ハーロックに異常な執着を見せる技術者ゾーン、今作の行く末は?
- SFロマンも良いけど時を越えた友情ってのも男が滾る要素よね。
- 強大すぎるアルカディアの火の力、此度の最終決戦にはもってこい。
- 映画「わが青春のアルカディア」はハーロックとトチローの生い立ちを語る重要なエピソード、作品名義こそないがクロスオーバーには活かされるハズ。
イルミダスという巨大な力の前に屈した地球に、反旗を翻し旅立つキャプテンハーロック。それはかつて自身の祖先である空軍パイロットが、愛機アルカディア号と共に遥かな世界を夢見たこと、ハーロックが生涯唯一愛し、死んでいった女性の自由への願いが大きく由来している。そしてアルカディアへの最終航路では、多くの人々が自由に平和に過ごせる理想郷こそが我々の目的地だと声高らかに宣言した。
「フンフフフフフフ、フフフフフーフーン…♪」 |
○劇場版 マジンガーZ / INFINITY
- 年配の技術者と従来と立場の変わった兜甲児、新鮮に見えることでしょう。
- 発売前からグレートの活躍が期待出来そうな情報の出しっぷり。
- 光子力という未来エネルギーがいつにも増して重要なファクター。
- 多次元との接触、人類同士の戦争が見え隠れする等「スパロボ的便利設定」の塊なのでスパクロ上がりも納得の作品。
かつてのDr.ヘルとの壮絶な戦いの後、光子力という巨大なエネルギーにより人類は大きく躍進した。そのあまりにも大きすぎる力はやがて別次元への扉まで開き、果てには人類全体を脅かす存在も呼び出してしまう。復活したDr.ヘルは混乱する人々を目にし、多様性を受け入れられず過去と同じ争いや過ちを繰り返すであろうと人類に愛想を尽かし滅亡を企む。戦いの中で自分たちの可能性に気が付かされた甲児と世界中の人々はそれでも世界を守りたいと願い決戦へ挑む。人類に残された課題は多く時間もかかるだろうが、最後には「次はもっと上手くやろう」と一言、未来へ歩みだすのだった。
今回ストーリーの大部分を占めるであろう新規及び本格(?)参戦組を全て視聴した結果、
自分の過去や運命に決着をつけること、多様性の享受、自由を求めることがスーパーロボット大戦Tの大きな命題ではないかと思います。実際のゲームで各作品のどの部分をどれくらい拾うかは未知数ですが、バラバラに見えて大元の部分でしっかり統一を図ろうとする姿勢は毎度のことながら感服せざるを得ませんね。
公式ツイッターアカウントも次々と情報を開示したりと発売を目前にして一層盛り上がりを見せるスパロボT。異端児とも言える前作の反動もあり世界観がある程度統一された「スタンダードなスパロボ」とのことなので、ストーリー面の期待は膨らむばかりです。
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